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「 夕 陽 」
2026年 4月 原画サイズ 四つ切
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前作「春 霊峰」で、桜花の反対側に何かを描くかどうか悩んでいた時、この作品の着想を得ました。
富士山は本当に不思議な山で、周囲の雲もダイナミックで特徴的です。
あるときはきれいな傘を多重でかぶったり、輪雲が全山を一周取り巻いたり、巨大な龍形をかたどったりもします。
その中で、以前に見た山頂の奥彼方へ流れてゆく帯状の雲が夕陽に朱色に染まっていた光景を思い出しました。
それは「圧倒的な何か」が僕の背後から富士山のかなたまで流れていくように感じられました。
今回の作品では、その時の自分の感動を思い出して、その雲の流れをつかさどる「何か」への畏敬の念を抱いて制作に当たりました。
そしてぼくの技法ではリアルな雲を描くことは極めて難しく、その点で悩みましたが、浮世絵の雲の表現を思い出し、リアリティーに拘るのをやめて自分の技法で納得する表現を目指しました。
作品からどんなエネルギーを感じされるか、お試し頂くと幸いです。
そして、僕はもう8年以上富士山の麓に住んでいますが、今でも驚くような風景を観ることが出来ます。
機会があれば、このご霊峰の千変万化のお姿をじっくりと眺めるのはいかがですか。
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