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「 対 観 」
2026年 7月 原画サイズ 四つ切
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昨年、あるメッセンジャーの方から「あなたにとっての龍の時期が終わり、新たな生き物との新しいつながりが始まる」と伝えられました。
その言葉を反芻していると、先年住まいの敷地で傷付いた鳩を保護したことを思い出しました。
背中に傷を受けて動けないでいるので、このままだと他の動物の餌食になると思い、連れ帰って手の中に包むようにして様子を見ました。
鳴き声も立てずにずっとこちらを見続けていた鳩は夜半にその命を終えました。
言葉にはできませんが、僕としては天地の理に従った行いが出来たと感じました。
また昨年は、とある山中の湖畔でジョウビタキが一羽、いきなり僕の手に止まったのです。
この子もかなり長い間こちらをじっと見ていましたが、やがて飛び去りました。
このことから、今年は鳥にまつわる作品を仕上げたいと春先から考えていましたが、昨年の夏から続いた四季にまつわる連作と富士山の3部作も描き上げたところで本作にとりかかりました。
一羽の鳥のモチーフは過去に描いているので、この度は向き合う二羽を選びました。
自然界で、生き物の一瞬の遭遇時に流れるある種の緊張感、それは時に敵としての遭遇もあり得ますが、この作品では敵対ではない一瞬の対峙の緊張と、そのことを呼んだ見えざる存在の差配を背景に描きました。
(対観とは仏教用語で自分と何かの対象物、観念と向き合い、それを深く観察すること)
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